全社員が経営に関わる「全員経営」の共創

株式会社NTMC

<東日本営業所>〒140-0001 東京都品川区北品川1-13-3 八ツ山 三和ハウス2A  
<西日本営業所>〒520-0054 滋賀県大津市逢坂1丁目1-1 プエルタ大津202号

中途入社者が即戦力経営者に変わる理由
全員経営勉強会

株式会社NTMC 西日本コンサルティング部  
松浦智和 tomokazu-matsuura@ntm-c.co.jp

企業名 株式会社 松栄軒
住所  鹿児島県出水市上鯖渕532-5
業種  弁当の製造販売

コンサルタントの松浦です。

 弊社が全員経営導入を支援している株式会社松栄軒株式会社松栄軒にて、中途採用で入社されたリーダー層を対象とした「全員経営勉強会」を開催しました。

なぜ中途採用者に「全員経営」を教えるのか?

 社員の自主的な経営参加を願う経営者にとって、中途採用者がいかに早く、深く会社の文化と経営感覚を身につけるかは喫緊の課題です。松栄軒では、入社直後のリーダー候補にこそ、全社の数字と方針を共有し、自部門を「自分事」として捉えてもらう必要があると考えています。

 実際、勉強会後に参加者から「以前の勤務先では数字は公表されておらず、もやもやした気持ちがあったが、全員経営では自部門の数字がはっきりと把握できるので非常に面白い」という率直なコメントがありました。透明性の高い全員経営は、このような中途採用者が抱きがちな初期の不安や閉塞感を解消し、高いモチベーションで業務に取り組んでいただくための鍵となります。NTMCは、その組織の根本となる人材育成の段階から、松栄軒の経営支援に深く関わらせていただいております。

知識不要で経営がわかる「採算表」の力

 松栄軒の全員経営の核となるのが、「部門別採算制度」です。これは、全部門の活動成果や利益を明確にする「採算表」において、1人1時間あたりの付加価値を示す「一人時付加価値」を全社統一の指標として運用されます。

 勉強会では、この採算表の具体的な作成方法や、収入・経費・時間の捉え方について詳細に説明しました。全員経営における部門別採算制度の最大の魅力は、専門的な会計知識が不要であるという点です。部門のリーダーは、専門的な概念を学ぶことなく、自部門の活動が会社の利益にどのように貢献しているかを一目で把握できます。

 参加者からは、「採算表は特に難しい会計知識が必要なく、私でも理解できる」との声が挙がっており、まさに中途採用者が経営を速習するためのツールとして機能していることが証明されました。部門のリーダーが自分の仕事と経営数字を直結させることで、全ての業務に当事者意識が生まれます。

テキスト1
テキスト2

会議を通じた「経営者マインド」への変貌

 全員経営の真髄は、数字の共有に留まらず、その数字を基にした実践的な「会議の運用」にあります。勉強会の後半は、リーダーを「単なる管理者」から「経営者」へと成長させるための二つの重要な会議(経営会議と部門ミーティング)の運用指導に焦点を当てました。

1. 経営会議:成長を認められる「発表の機会」

 経営会議は、部門リーダーが自部門の採算表を元に、目標達成に向けた課題分析と方策を発表する場です。これはリーダーにとって、「月に一度、社長や幹部に自部門と自分を認めてもらう成長の機会」となります。発表内容について社長や幹部からの質問に即答できるよう準備する過程こそが、深く経営を考える訓練となるのです。特に赤字部門のリーダーは、黒字化に向けた具体的な戦略を金額ベースで明確に発表する責任を負います。

2. 部門ミーティング:現場を動かす「熱意の醸成」

 部門ミーティングは、リーダーがメンバーと一丸となって目標達成を目指すための最前線です。ここでは、単なる業務報告ではなく、「なぜ予定を達成できたのか(できなかったのか)」を具体的な事実に基づき金額で表現することが求められます。リーダーには、メンバー一人ひとりを巻き込み、目標達成に向けた熱意を込めて語りかけ、改善策を共有する重要な役割があることを強調して指導いたしました。

 参加者からは、「早速、改善のイメージが持てた」というコメントがあり、学んだ知識がすぐに具体的な行動へと結びついていることがわかります。

自主性とモチベーションの向上

 全2回にわたる勉強会を通じ、中途採用者のみなさんには、松栄軒の全員経営の仕組みと、その中で自身が担うべきリーダーの役割を深くご理解いただきました。

 NTMCがお客様の中途採用者向けにまで踏み込んだ支援を行うのは「全員経営は、組織のどの階層・どの雇用形態から入社した社員であっても、等しく経営に参画する」という考えに基づいているためです。中途採用者がいち早く当事者意識を持つことが、組織全体の活性化に不可欠であると確信しております。

 勉強会を終えた参加者の皆様からは、以下のような前向きなコメントをいただいております。

• 「各部門の数字が分かることでモチベーションが上がる」

• 「採算表は特に難しい会計知識が必要なく、私でも理解できる」

 これらの声は、全員経営の仕組みが、中途採用者も含めた全社員に受け入れられ、経営への自主参加意識とモチベーション向上に貢献している何よりの証拠でございます。

参加者2
参加者1

今後の展望とNTMCの顧客支援への熱意

 松栄軒では、この勉強会を契機に中途採用リーダー層が部門の未来を担う経営人材へと成長されることでしょう。

 NTMCは、単なる仕組みの導入に終わらず、このように組織の根幹である「人」が育つまで深く伴走し、きめ細やかな支援を継続しております。貴社のリーダー育成にもご関心がおありでしたら、ぜひNTMCまでお問い合わせください。


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 代表略歴・ごあいさつ

略歴
  • 1967年 京都セラミック株式会社(現・京セラ株式会社)入社
  • 1995年 同社代表取締役専務
    京セラコミュニケーションシステム株式会社設立 代表取締役社長
  • 2006年 京セラ株式会社代表取締役副会長
  • 2010年 日本航空株式会社 副社長執行役員
  • 2015年 株式会社NTMC代表取締役社長 

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社長の森田には、特に「稲盛経営」と「JAL再建」のテーマに関する講演依頼が相次いでいます。

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