株式会社NTMC 西日本コンサルティング部
松浦智和 tomokazu-matsuura@ntm-c.co.jp
株式会社ニチコミ
神戸市中央区栄町通1-2-7 大同生命神戸ビル7階
事業内容
県および市区町村老人クラブ広報紙の編集· 制作
印刷各種出版物の編集・印刷業務、各種広告物等の意匠デザイン制作
従業員数
70名(パート、派遣を含む)
コンサルタントの松浦です。全員経営、理念手帳導入支援先の株式会社ニチコミ様で、全員経営を社員全員に浸透する取り組みの一環として、全員経営勉強会を実施しました。勉強会では、ニチコミ様の要望に応じて、ジェームズ・アレン「7つの学びのステージ」を題材に森田から講話が行われました。今回は、内容をお伝えすると同時に、日本を代表する経営者である稲盛和夫氏の考え方との共通点に着目し、全員経営導入企業のリーダーが「7つの学びのステージ」を学ぶことの有用性について考察します。
今回も森田が講師を務めました
Webでの参加者も多数いました
今回のテーマ:ジェームズ・アレン「7つの学びのステージ」
ご存知の方も多くいらっしゃると思いますが、『運命を変える7つの学びのステージ』は、私たちがより幸せで充実した人生を送るための心の成長の段階を示した書籍です。その内容は、単なるテクニック論ではなく、自己の内面と深く向き合い、思考や習慣を変革していくことの重要性を説いています。
7つのステージは以下の通りです。
①心の世界と向き合う
②現実の世界と向き合う
③「習慣の法則」を知る
④「心とからだのバランス」を知る
⑤本当の「豊かさ」を知る
⑥心のコントロールを覚える
⑦「新しい自分」への一歩を踏み出す
全員経営では、経営リーダーの育成を目的に上げています。そのため全員経営を浸透させていくことは、企業内に優れたリーダーを育てる事であると考えています。その意味で、ジェームズアレンの「7つの学びのステージ」からリーダーとしての心の在りようを学ぶ事は非常に意義があることです。
稲盛経営との共通点
森田は京セラをはじめ、JAL再建でも稲盛氏の側近としてその経営哲学を学び、実践してきました。全員経営の考え方にもその思想は色濃く反映されています。その稲盛氏の考え方とジェームズ・アレン「7つの学びのステージ」とには、下記のように非常に多くの共通点があります。
このように共通点があることから、全員経営導入企業でもリーダーがジェームズ・アレンの「運命を変える7つの学びのステージ」を学ぶことは非常に有用です。では、具体的にどのような点で有用なのでしょうか。
①リーダーシップの土台となる「心のあり方」を深く理解できる
企業のリーダーは、常に決断を下し、組織を導く役割を担います。その根底にあるリーダー自身の心の状態が、判断の質や組織の雰囲気に大きな影響を与えます。「心の世界と向き合う」ことを学ぶことで、自身の内面を深く理解し、より客観的で本質的な判断を下せるようになるでしょう。
②現実を直視し、成長の糧にできる
経営には予期せぬ困難や課題がつきものです。「現実の世界と向き合う」姿勢を学ぶことで、目の前の出来事を単なる問題として捉えるのではなく、学びと成長の機会として捉え、次へのステップに繋げることができます。
③組織全体の「習慣」を良い方向へ導くことができる
リーダーの行動は、組織の文化や習慣を形成する上で大きな影響力を持ちます。「習慣の法則」を理解することで、組織全体の生産性や倫理観を高める良い習慣を意識的に育むことができるでしょう。
④従業員の「心とからだのバランス」を考慮した組織運営ができる
リーダーが「心とからだのバランス」の重要性を理解することで、従業員のウェルビーイングを重視した働きやすい環境づくりを推進し、組織全体の活力向上に繋げられます。
⑤短期的な利益だけでなく「本当の豊かさ」を追求する視点を持てる
「本当の豊かさ」を物質的なものだけでなく、精神的な充実や社会貢献にも求める視点を持つことで、企業の持続的な成長と社会的な責任を両立させる経営が可能になります。
⑥変化に強い「心のコントロール力」を養える
激しい変化の波の中で企業を率いるリーダーにとって、自身の感情や思考をコントロールする力は不可欠です。「心のコントロールを覚える」ことで、冷静さを保ち、的確な判断を下し、困難な状況を乗り越えることができるでしょう。
⑦常に「新しい自分」へと成長し続ける意欲を持てる
「新しい自分への一歩を踏み出す」という意識を持つことで、現状維持に満足することなく、常に自己変革を続け、組織を新たな高みへと導くことができるでしょう。
参加者の感想
勉強会参加者には、運命を変える7つの学びのステージ、特に「心の在り方」が響いたようです。頂きました感想の一部をお伝えします。
ジェームス・アレンというイギリスの思想家・作家のお話も大変興味深かったです。幸・不幸は現実の状況を見て自分の「心」が感じているものであり、結果は変えられないが自分の心を変え、現実を変えていくことができるという考え方は、まさしくその通りだと目から鱗でした。ただ、自分の「心」は、自分のものであるにもかかわらず、コントロールが非常に困難な野生の動物みたいなものであるとも感じています。とはいえ、日々幸せを感じて生きていくためにも、理性を持って心をコントロールし、自分で勝手に不幸を生み出さないようにしたいと思いました。
部門別採算制度への質問から幸福や不幸を感じる心のこと、「正しさ」の基準についてなど、どのお話もとても興味深く感じました。特に正しさについては、個人的にはカントの定言命法による道徳律や、法律や社会規範が頭に浮かんだのですが、正しさこそ自分が判断し決めるものという考え方は目から鱗でした。同時に、先にお話しいただいた「幸・不幸は現実に対応する心の反応であり、心を変えることで現実と受け取り方を変えることができる」というお話とともに、クレドで目にしたことがある話だとも気づきました。
この勉強会を通じて、ニチコミ様に素晴らしいリーダーが育ってくれることを期待しています。
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