「侍ジャパン」は今月開催されたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で3大会ぶりに世界一を奪還し、私たち日本人に大きな自信と感動を与えてくれました。
大リーガーたちの活躍が光っていましたが、日本とアメリカで行われた7戦全てに勝利した「侍ジャパン」の成功の背景には、私たちNTMCが提唱する全員経営と共通する考え方やアプローチがさまざまな面において見られたと考えています。
そこで、今回は、3月24日(金)から26日(日)の3日間にわたり掲載された読売新聞の「侍の軌跡」というタイトルの記事を引用しながら、『WBC優勝の「侍ジャパン」の成功に見る全員参加との共通点』というテーマで全員経営の特徴をご紹介いたします。
また、読売新聞の「侍の軌跡」の記事には次のような記載がありました。
史上最強と称されるメンバーを一つにまとめ、士気を高めたのは試合前の「声だし」だった。選手1人が代表して試合への思いを語り、「さあ、行こう!」で諦めるのが恒例。…(中略)…大トリは大谷だ。米国との決勝を控え緊張感の高まる中、輪になったナインを前に、投打の「二刀流」でチームを引っ張ってきた大黒柱が登場。優勝への熱い気持ちを口にすると、ムードは最高潮に達した。
このように「侍ジャパン」のチームでは、試合前の「声だし」が選手たちの士気を高めることに成功しました。リーダー役の選手がそれぞれの熱意を自分の言葉で伝え、他の選手たちとのベクトル合わせを行っていたのです。
同じようなことは企業経営においても求められます。全員経営でも高い志と闘志を持ち、私心なく集団を引っ張るリーダーが大きな役割を担うことになります。また、経営手法を教えるマネジメント教育だけではなく、指導者としての心構えに力を入れているのです。
全員経営では、全員が自分自身の成長や組織の発展に貢献することができる環境を整えます。結果として、全員経営を実践することが、社員の仕事に対する士気を高め、組織の成長を促進するようになるのです。
読売新聞の記事には、吉井コーチがデータの活用に注力し、球質や回転数、変化量などを計測することで選手の能力を引き出していたという記載もありました。「球質が大リーグの平均値に近くないことも選考基準の一つだった」とのこと。
全員経営においても、数字を活用してチーム全体の能力向上を図ります。家計簿のように分かりやすい採算表を活用することで、会計の知識がなくても仕事の成果を評価し、自分の貢献度を把握することができるようになります。採算表には、各チームの業務の進捗状況やコストなどが数字で表現されており、ここから改善点を見つけ出し、チーム全体の生産性向上につなげていくのです。
このように、採算表を活用した組織運営は、チーム全体の生産性向上に大きく貢献します。また、「一人時付加価値」という指標を用いて、各チームの仕事の価値を評価することで、社員が自分自身で目標を設定し、学ぶことの楽しさや達成感を味わうことができる環境をつくります。
まさに、データを活用することで選手の能力を引き出すように、組織内の個々の能力を引き出すことが可能になるのです。
以上の通り、「侍ジャパン」は7戦全勝で優勝し、そのチームには全員経営との共通点が多く見られました。
なお、全員経営で実現できることについては、次回のコラム「全員経営で実現できる大きな2つのこと」で詳しく紹介しますので、ぜひご期待ください。
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