こんにちは、森田直行です。
私は過去2回のコラムを通じて経営の三要素として「企業理念」と「企業文化と企業風土」を紹介しました。
本日ご紹介するのは3つ目の要素となる経営システムです。
永続的に会社を維持し発展させる「経営の仕組み」としては、経営管理システムと人事管理システムが大切です。どんな経営システムで会社を運営するのか? 役員だけですべてを判断し、社員はその指示に従って成果が出る仕事をしてほしいといういう会社なのか? 社員といえども、いろいろなことを考えて、どんどん提案してくれという会社なのか?
その会社の経営システムによって、どの様な会社に成長していくのかが決まってくると思います。
同じように努力しても、素晴らしい業績を上げられるかどうかというのは、この辺がポイントだと思います。この仕組みの中で、営業力や生産力そして技術力などが年数を重ねて蓄積されていくものだと思います。私は過去600社以上の経営コンサルティングの経験と、京セラの稲盛さんの経営を通じて、経営管理システムについて学んできました。また、研究もしてきました。
その集大成が「全員経営」であります。これが正しいかどうかはもちろん分かりません。でも、私はそう信じているということを皆さんにお伝えしたいのです。
「全員経営」では、外部の環境変化にも組織的にも、人事的にも柔軟に対応できる経営システムの考え方を取り入れています。経営管理システムの中で全員が経営に関われる仕組みにしています。だから社員の人達は、会社の方針や戦略の変化に対して、理解が早く、協力体制が素早く構築でき、また変化できるようになっています。
特に組織変更や人事異動などです。人事管理システムも、経営管理システムをサポートするように構築することが求められます。
経営管理システムでは、社内の末端の小さな組織の1か月の成果を、まるで家計簿を見るように解かりやすい採算表として、働く人、一人一人が知ることができる仕組みです。
即ち働いた成果が月々金額で明確になりますので、「あなたの部署は素晴らしい結果ですね」とか「貴方の部門は赤字ですよ」と知らせてあげれば、組織の結果に対して喜怒哀楽の感情が生まれ一体感の高まり、必ず良い目標を掲げて努力するようになっていくのです。しかも、仕事のやりがいや楽しみまでもたらせてくれるようになります。
このことは日本航空の再建においても、大きな推進力となりました。従来の財務会計に基づく管理会計では、このような経営システムはむつかしいのです。
これからの時代は、このような経営システムで経営されることをお勧めします。
ドラマ『半沢直樹』(TBS系)で描かれた「帝国航空」のモデルとなったJALの再生を手掛けた、元京セラ副会長のNTMC社長の森田直行は、書籍『社員全員が「稼ぎ頭」になる ニューチームマネジメント』を発刊しました(2022年7月)。
ぜひ、この書籍をチェックしてみて下さい。
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下記の語句は、株式会社NTMCの登録商標です。
「全員経営」「 社内協力対価」
「社内支援対価」「社内サービス対価」 「差引収益」「部門別連結管理会計」
「社内売買」「一人時収入」
「一人時経費」「一人時付加価値」
「全員で稼ぐ部門別採算」
「全員で稼ぐニューチームマネジメント」
「らくらく採算表」
「らくらく社内売買」 全14件