これまでのコラムでは企業経営で重要な3つの要素を紹介しました。
私は、この3つが、その企業の経営力を構成すると考えています。一般的には、人、物、金と言われていますが、それは勿論でありますがそのあとに、この三点が大切であると思います。本日は2つ目をご説明いたします。
2つ目は、企業文化です。企業文化というのは、どの会社にもあります。簡潔に言えば会社独特の雰囲気や伝統また、習慣ともいえるでしょう。
3つの要素の中でこの企業文化が最も大切ではないかと思います。この文化というのは経営理念と経営システムから作られていくもので変化もするでしょう。
定期の新入社員や中途の入社者を迎えるとその会社の文化に浸るのです。その会社の文化に馴染まなければなかなか仕事がうまくいきません。中途入社者の場合は、以前の会社の文化を持ってきますから、「前の会社ではこうだった」と言うのです。そのまま聞いていたのでは、混乱しますので、人事の人は「わが社のやり方に従ってください」などと指導します。
ですからその会社の文化に慣れなければ仕事がうまくできないのです。会社には独特の言葉などもありますのでそれにも慣れなければなりません。しかし、この件は特別の教育をしなくても、時間とともにその文化に染まっていくのです。ですから、どういう文化を作っていくかが大切です。
例えば朝9時から会社が始まるというのに、8時55分に社員の大半が駆け込んでくる会社なのか。30分ぐらい前からちゃんと来て、仕事を始める準備をし、少なくとも机や自分の周りは掃除して、きれいな環境で仕事をしたいと思う社員の集団なのか。それが文化です。
どちらが良いとか悪いとかは言いません。でも、どちらが良い会社になりそうかは分かります。その文化をどのように作っていくのか、これが大変重要なことです。
仕事に対して真剣に取り組む雰囲気があるかないかで、企業の勝ち負けが決まります。なぜかというと、企業は一年で終わるわけではなく、何年も何十年も、永続的に継続していくことが大切ですから、どの様な文化を作り上げていくかが大切なのです。
企業文化は経営者と経営幹部が作るのがよいと思います。
企業文化を変えようとすれば、経営者や幹部が相当覚悟しないといけません。自分が率先垂範で取り組まなくてはなりません。
また、企業文化の中に変化させていくものと変化してはならないものがあります。これがなかなか難しいのです。
伸びる会社には、良い企業文化があります。良い会社には必ず良い文化があります。
それぞれの部門の中のコミュニケーション、また部門間のコミュニケーションが活発に行われる組織体制がスピードもあり活力も満ちていたと経験しています。
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「一人でも多くの経営者にコロナ危機を乗り越えて躍進してもらいたい!」そう願い、元京セラ副会長で稲盛和夫氏と共にJAL(日本航空)に乗り込み、わずか1年で再生させた経験を持つ社長の森田が中小企業の経営者に直接アドバイスする「頑張ろう!社長応援プラン」受付中
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