株式会社NTMC 西日本コンサルティング部
松浦智和 tomokazu-matsuura@ntm-c.co.jp
株式会社松栄軒 鹿児島県出水市上鯖渕532-5
弁当の製造販売
全員経営は単に部門別採算を指すのではなく、その実践には多くの要素が関わっています。特に、年度計画の策定は、企業の成長にとって欠かせないプロセスです。今回は、全員経営導入支援先である株式会社松栄軒様における年度計画の策定プロジェクトを通じて、全員経営の重要性とその実践方法について詳しくお伝えします。
年度計画の目的
年度計画が必要な理由は、企業が目指すべき方向性を明確にし、全社員が同じ目標に向かって進むための指針となるからです。これまで社長が一手に計画を立てていた松栄軒様では、部門別採算を導入し、各部門が自らの目標を設定することが求められました。これにより、社員一人ひとりが自分の役割を理解し、経営に対する意識が高まります。
計画策定の要諦
計画策定にはいくつかの重要なポイントがあります。
①目標設定でベクトルを合わせる
各部門が設定する目標は、全社のビジョンと一致している必要があります。これにより、全員が同じ方向を向いて行動することができます。
②年度計画は必達目標
計画は単なる目標ではなく、必ず達成すべきものであるという意識を持つことが重要です。
③高い目標が強いチームを作る
高い目標を設定することで、チーム全体の士気が向上し、より強い組織を作ることができます。
④部下と目標達成の意志を共有する
上司と部下が共に目標を理解し、達成に向けた意志を共有することが、成功への鍵となります。
⑤目標達成への決意を固める
最後に、目標達成に向けた強い決意を持つことが、実行力を高める要因となります。
営業部門の売上計画
本プロジェクトでは、営業部門の売上について商品別、売り先別の計画を作成しました。売上計画の策定には、営業部門だけでなく、製造部門や管理部門も積極的に関与しました。各部門が協力し合い、目標売上を達成するための営業戦略を考える姿勢が見受けられました。
部門間の連携
全員経営の実現には、部門間の連携が不可欠です。営業部門が設定した売上目標を達成するためには、製造部門がどのように生産を行うか、管理部門がどのようにサポートするかが重要です。各部門が一体となって目標に向かうことで、より効果的な結果を生むことができます。
次のステップ
次回は、売上計画をもとに製造計画に移ります。作業をするスタッフの目は輝いており、目標達成に向けた意欲が感じられました。全員経営の実現に向けて、今後もこのプロジェクトを進めていくことが重要です。
おわりに
全員経営の実現には、年度計画の策定が欠かせません。松栄軒様の取り組みを通じて、全社員が経営に参加し、共に成長していく姿勢が見えてきました。今後もこのような取り組みが広がり、企業全体の成長につながることを期待しています。
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