全社員が経営に関わる「全員経営」の共創

株式会社NTMC

<東日本営業所>〒140-0001 東京都品川区北品川1-13-3 八ツ山 三和ハウス2A  
<西日本営業所>〒520-0054 滋賀県大津市逢坂1丁目1-1 プエルタ大津202号

部下の心をつかみ「全員経営」へ加速する
慈愛と厳しさで信頼を築く

株式会社NTMC 西日本コンサルティング部  
松浦智和 tomokazu-matsuura@ntm-c.co.jp

企業名   サイエンスパーク株式会社
住所    
神奈川県座間市入谷西3-24-9
事業内容  デバイスドライバ関連の開発を軸に次のような事業を展開しています
      ・サイバーセキュリティ対策ソフトの開発、販売、サポート
      ・セキュリティ開発支援キット(Driverware SDK)開発販売サポ

      ・デバイスドライバ開発
      ・脆弱性診断サービス
      ・AI/DXコンサルティング
      ・その他受託開発

連鎖するリーダーの視座~「伝達」から「共感と信頼」のステージへ

 コンサルタントの松浦です。

 売上100億円の達成と、全社員が経営者の視点を持つ「全員経営」の実現。サイエンスパーク株式会社が総力を挙げて取り組む「リーダー強化プログラム」も、今回で第9回を迎えました。

 本プログラムは、単発のスキル獲得ではなく、段階的にリーダーとしての器を広げるプロセスを辿っています。これまでの研修で「広い視野を持つこと」「高い目標を掲げること」「経営のベクトルを正しく伝達すること」を深く学んできたリーダーたち。次なるステップとして向き合うのは、伝えた方針を現場で力強く推進するための土台、すなわち「部下との圧倒的な信頼関係の構築」です。 

 2026年6月29日に開催された今回の研修では、株式会社NTMCの森田直行氏を講師に迎え、『稼ぐ会社の「課長心得12条」』の「第9条 常に部下の様子に目を配る」をテーマに、熱い議論が交わされました。 

「甘やかす」ではなく「大切にする」~リーダーが持つべき二つの目線

「人は、自分を大切にしてくれた人を大切に思い、その人のために尽くそうとします」

  森田は、講義の冒頭でこの人間心理の本質を強く訴えかけました。世の中の大半の人は、本来「自分のために」働いています。だからこそ、リーダーがまず自ら歩み寄り、部下を徹底的に大切にする姿勢を見せなければ、本当の信頼は生まれません。 

 ここで重要なのは、「大切にする」ことと「甘やかす」ことは完全に異なるという点です。森田が提示したリーダーの目線は、以下の2つのバランスにあります。  

  • 慈愛のまなざし
     部下の一挙手一投足に関心を払い、困りごとや悩みを察知して自分から手を差し伸べる目線。 
  • 厳しく確認する目線
     仕事にミスやロスがないか、組織のベクトルに真に納得して動いているかを冷静に見極める目線。

 一度仕事を任せたからといって放置するのではなく、常時その目的や意義を理解して取り組めているかをフォローする。「他人の面倒を見ることができる人間こそが、真のリーダーになれる」という言葉に、参加した部長・課長陣は深く襟を正しました。

世代の壁、役職の壁をどう乗り越えるか

 事前課題には、現場の最前線で指揮を執るリーダーたちならではの、生々しくも切実な悩みが数多く寄せられました。当日の研修では、これらの問いに対して講師による深い「紐解き」が行われ、会場の熱気は最高潮に達しました。


悩み① 12歳年下の「Z世代」や「最近の若者」とどうベクトルを合わせるか?

  • 販売推進課リーダーやバグダス検証課リーダーからは、「世代が違うメンバーに対して、先入観から半ば諦めの状態で付き合ってしまっているのではないか」「限られた時間でどう距離を縮めるべきか」という葛藤が吐露されました。

​ 森田の紐解き

  • 「今の若い世代は……」と壁を作る必要はありません。大切なのは、ランチや飲みに誘うことではなく、日々の業務の中で『あなたの動きを見ているよ』というサインを出し続けることです。無駄な動きや無理な動きがないか、顔色はどうかを観察し、少しでも違和感があれば『何か困っていることはない?』と声をかける。その泥臭いアプローチの積み重ねだけが、世代を超えて熱量を伝える唯一の道です。

悩み②:年上のパート社員に、新しい挑戦を促すには?

 経営管理課リーダーは、定常業務以外の新しい分野へのチャレンジに乗り気でない、年上の部下へのアプローチに悩んでいました。

森田の紐解き

  • 年上の部下であっても、アプローチの本質は同じです。まずは現在の定常業務への貢献に対して心からの敬意と感謝を示し、徹底的に『大切にする』ことから始めましょう。『あなたを信頼しているからこそ、この力を新しい分野でも貸してほしい』と、仕事の目的や意義を丁寧に語りかけ、心をつかむ努力を諦めないことが状況を動かします。

悩み③:部長として、課長(リーダー)を飛び越えてメンバーに直接声をかけるべきか?

 セキュリティビジネス部の部長からは、「部下の様子が気になった際、直属の課長を通すべきか、直接会話すべきか線引きに迷う」というマネジメント構造上の悩みが挙げられました。

森田の紐解き

  • 組織の規律を守るため、基本は課長(リーダー)を通じて状況を把握し、課長のマネジメントを支援するのが部長の役割です。しかし、緊急性が高い場合や、課長自身も悩んでいる形跡があるなら、躊躇せず直接声をかけて助けるべきです。プラットフォーム部の原部長が悩まれていた『迷ったら即行動すべきか』という問いも同様です。リーダーの迷いは現場に伝播します。部下を助けるための行動であれば、迷うくらいなら『即、声をかける』。その積極的な姿勢こそが、チームの安心感を生み出します。

フィロソフィ手帳

サイエンスパークの理念手帳

森田直行著 課長心得12か条

今回のテキスト


現場のリーダーたちが得た「確かな腹落ち」

 研修を経て、サイエンスパークのリーダー層の意識には明確な変化が芽生えています。提出された事後アンケートや事前課題の振り返りからは、それぞれの決意が強く伝わってきます。  

  • 「部下に方針を伝えて動いてもらうことは非常に難しく時間がかかる。一方的な指示ではなく、常に上長としての『リスニング力』を持ち、部下の浮き沈みを察知して対応することが大切だと痛感しました。」
    (営業部 部長)
  •   「これまではダメなものはダメと厳しく指摘し、問題点を認識させることを中心に考えてきました。しかし、単に厳しくするだけでなく、相手の状態や考えを理解した上で関わる『大切にする』観点が抜け落ちていたと気づかされました。今後は寄り添うタイミングを見極め、スタンスを転換していきます。」
    (研究開発企画部 リーダー)

     
  • 「『リーダーは部下の面倒をみて、初めてリーダーになれる』という言葉が非常に印象に残りました。仕事を振るだけで満足せず、その仕事がしっかり進んでいるかを最後までフォローし、相談に乗りやすい関係を築いていきます。」
    (研究開発企画部 部長)  

 多くのリーダーが、自身のこれまでのアプローチを省み、「メンバーに遠慮して甘やかしていた点を見直す」「自分からの見え方ではなく、下からの見え方に気を配る」といった、実践的な一歩を踏み出す決意を固めています。  

強固な信頼関係が「全員経営」のエンジンとなる

 今回のリーダー研修は、組織の結びつきをより強固なものにするための重要なターニングポイントとなりました。リーダーたちが「慈愛」と「厳しさ」を兼ね備えた目線で部下に目を配り、一人ひとりの心をつかむことができれば、サイエンスパークの現場のベクトルは完全に一致します。

 次回は、さらに一歩進んだ組織開発のテーマへと踏み込みます。一人ひとりの「個」の力を最大限に引き出し、売上100億円達成へ向けて組織が一丸となって突き進むサイエンスパークの次なる変化に、ぜひご期待ください!


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