株式会社NTMC 西日本コンサルティング部
松浦智和 tomokazu-matsuura@ntm-c.co.jp
企業名 サイエンスパーク株式会社
住所 神奈川県座間市入谷西3-24-9
事業内容 デバイスドライバ関連の開発を軸に次のような事業を展開しています
・サイバーセキュリティ対策ソフトの開発、販売、サポート
・セキュリティ開発支援キット(Driverware SDK)開発、販売、サポート
・デバイスドライバ開発
・脆弱性診断サービス
・AI/DXコンサルティング
・その他受託開発
コンサルタントの松浦です。
サイエンスパーク株式会社が掲げる「売上100億円」と「全員経営」の実現。その鍵を握るリーダー育成支援プログラムは、回を追うごとに熱を帯びています。第1回の「広い視野」、第2回の「高い目標」、第3回の「伝える力」を経て、第4回となる今回のテーマは、リーダーとしての「覚悟」が問われる「第4条:課内のすべての業務を把握する~細部にこだわる」です。
多くのリーダーが陥りがちな「細かいことは部下に任せておけばいい」という甘い認識。研修では、その考えがいかに組織の規律と信頼を損なうかを講師の森田が鋭く紐解きました。
「課長になったのだから、現場の細かい仕事は部下に任せてしまえばいい。そう考えるのは大きな間違いです」。森田の言葉は、参加したリーダーたちの胸に突き刺さりました。
なぜ、リーダーは細部にまでこだわらなければならないのか。そこには明確な3つの理由があります。
1.最終責任を負うのはリーダーである
部下に任せた仕事であっても、その結果や判断に対して承認を与え 、全責任を負うのがリーダーの役割です 。
2.部下の育成と評価のため
現場の一人ひとりの仕事ぶりを見ながら 、一人ひとりの力量を確認し、その上で指導し能力を向上させていく役割があるからです 。
3.組織の「質」を高める
リーダーが細かいことを気にしなくなると 、部下もまたそれを見て細かいことを気にしなくなります 。
ここで強調されたのが、稲盛和夫氏も説いた「有意注意」という考え方です 。これは「意識して注意を向ける」ことを指します 。たとえ弁当の価格一つであっても 、リーダーが「なぜその価格なのか」「経費がいくらかかるのか」を真剣に考える 。その「気を込める」姿勢こそが、部下の習慣を変え 、ミスのない丁寧な仕事を生む原動力となるのです 。
研修の現場では、リーダーたちから「細かくチェックしすぎると、部下の自主性を奪うのではないか?」「口うるさいと思われて信頼関係が崩れるのが怖い」といったリアルな葛藤が漏れました。
これに対し、森田は自身の経験を交えて明快に回答しました。 「信頼されるのと好かれるのは違います 。良いリーダーは、部下を厳しく指導するので、しばしば部下から怖がられています 。しかし、怖がられようが疎まれようが、言うべきことは言わねばなりません」 。
特に議論が白熱したのは、「情報の把握」についてです。 「部下が他部署やお客様とどのようなやり取りをしているか、すべて把握していますか?」という問いに、多くのリーダーが言葉を詰まらせました。現代ではメールのやり取りが主流ですが、「仕事のメールは私信ではない」と断じ 、CC(Carbon Copy)での報告を義務付ける重要性が説かれました 。
「課の外に発信される情報は、すべてリーダーが把握していなければならない 。そうでなければ、うちの課がコントロールされていないと言われ 、課全体の信用が損なわれてしまうのです」
サイエンスパークの理念手帳
今回のテキスト
事前課題や研修後のアンケートからは、これまでの「任せきり」を反省し、真のリーダーシップへ踏み出そうとする強い意志が感じられました。
「『部下に任せてあるから分かりません』という言葉が、いかにリーダーとして恥ずべきことか痛感しました 。明日からは、部下が他部署に出すメールのCCを確認し、業務の進捗を毎日細部まで把握します」
「会議資料の綴じ方一つ 、掃除の仕方一つが、部下の仕事の質に直結するという話に驚きました 。ささいなことこそ、なぜそれが必要なのかを丁寧に教える習慣を身に付けたいと思います 」
「これまでは『嫌われたくない』という思いから、部下のミスに目をつぶっていた部分がありました 。しかし、それが部下のためにならないことを学びました 。これからは『有意注意』を徹底し 、厳しくも正しい方向へ導く存在を目指します 」
「第4条:課内のすべての業務を把握する」は、リーダーとしての「支配」ではなく、「愛情と責任」の表明です。リーダーが現場の隅々まで目を配り、一見些細なことにまで気を込めることで、組織に規律と緊張感が生まれ 、メンバーの意識が劇的に変わります 。
サイエンスパークのリーダーたちは、現場の「主婦」のように細部を熟知し 、責任を取り切る覚悟を決めました。この徹底した現状把握が、次回のテーマである「具体的な実行」への強固な土台となります。全員経営への道は今日、リーダーが部下と交わす「一通のメールの確認」から始まっています。
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森田が稲盛和夫氏から学んだことや実務経験を通じ確立した経営哲学を企業経営、マネジメントに役立つメールマガジンとしてお送りします。
下記の語句は、株式会社NTMCの登録商標です。
「全員経営」「 社内協力対価」
「社内支援対価」「社内サービス対価」 「差引収益」「部門別連結管理会計」
「社内売買」「一人時収入」
「一人時経費」「一人時付加価値」
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「らくらく採算表」
「らくらく社内売買」 全14件