ケース3

らくらく採算表で開発したシステムで
グループの採算情報を一元管理

      業種      医療・福祉
      本稼働     2021年5月
      導入システム  らくらく採算表をベースにしたThe TEAM

--従来の採算管理システムではどのような課題をお持ちだったのでしょうか?

 以前は他社のシステムを利用し採算管理を行っていました。その中で、実績以外にもMPや予定、見込・着地などを管理するようになったのですが、それらを取り込むことができず、別途手動で管理せざるを得ない状態となっていました。また、従来のシステムはパッケージだったため、グループとしての成長・発展に合わせた活用が難しく、システムとしての発展がないことが見えていました。ランニングコストにおいても当初考えていた金額より高く、単一の法人でしか利用することができなかったため、費用対効果を考えると今後も継続して使い続けることが難しい状況でもありました。

--The TEAM導入以前にはどのような運用課題をお持ちだったのでしょうか?

 現場の各チームとは電子回覧でEXCEL採算表の配信と回収の連絡を取り合っていましたが、多い時は複数回のデータ交換の末、正しいデータが担保できなくなる事もありました。法人合計を算出するに至っては、非常に多岐に渡る事業集計を行うため、アナログ処理によるコピー&ペーストの間違いや数式不備が発生しないようチェックに膨大な時間がかかり、期日間際での完成となることが続いていました。
また、チェックに膨大な時間をかけていたにもかかわらずアナログ処理による漏れも発生し、経営会議の場で数字の間違いを指摘されるということが多々あり、対策に限界を感じていました。

--The TEAMへの切り替えによる改善・効果をお聞かせください。

 従来システムの継続ができなくなった後、自社で開発することになっていました。自社で設計を始めたころ、NTMCより「らくらく採算表」というkintoneを利用した採算管理システムの提案がありました。そこで実際に説明を聞いたところ、画面の構成がとても見やすく、データのインプット・アウトプットもとても簡単で運用しやすいと感じました。また、明細機能についても実装されているため、現場でも明細の確認が可能になるとも思いました。ただ、グループ全体で活用するためには、自社専用の機能が必要でもありました。そこで相談をしてみたところ「らくらく採算表」を基盤に、自社用に開発が可能だということを聞き、切り替えを行うメリットがあると感じました。
 効果については、月々のランニングコストが今までより安く抑えることができていることです。また、kintoneをベースにしていることもあり、様々なアプリを自分たちで作成することができ、The TEAMと連携することで採算管理において大幅な業務効率化を図ることができました。また管理できる法人も以前より広がりました。そのためThe TEAMは今後のグループの成長・発展にも十分対応できるシステムだと実感しています。

--The TEAM導入後、運用での改善点や効果をお聞かせください。

 運用後はシステム内で最新の情報がすぐに閲覧できるようになったことで、正確な数値データが担保できました。そのためコピー&ペーストでのアナログ処理を大幅に削減することができました。加えて、実績数値明細もシステム内での閲覧が可能になり、現場への送信プロセスも解消する事ができました。これらの作業時間が削減されたことで約3人日、全体にすると40%の時間が削減でき、期日までに資料の提出ができるようになりました。その他、現場で使用する会議資料についても自分達でシステム内にある数値を使い、自分達のタイミングで資料作成をすることが可能になりました。今後も現場の為に簡単で分かりやすい情報管理ができるシステム作りに努めたいと思います。

--今後、The TEAMをどのように展開されていかれることをお考えですか?

 従来のオンプレミス型採算管理システムは年々自分たちがやりたい運用に合わなくなってきていました。そのため、今後はクラウド型を使用したプラットフォームを開発することになったのですが、ちょうどそのタイミングでNTMCからkintoneを利用した採算管理システムの提案を受けました。提案内容から、kintoneは将来的にクラウド型のプラットフォームが進んでいく中である程度のシェアがあり、またローコードの開発でもあるため、自社の開発メンバーには合っていると感じ切り替えを決めました。
 
今後のグループの展開を見据えると、管理者が自社以外のKPIなども見られるようにするなど、グループ全体の状況が把握できる環境を作る必要があると考えています。その際に必要となるのが各社の数字を可変的に集めてくるシステムです。そのシステムとしてThe TEAMはかなり期待できると思っています。またThe TEAMを単なる採算管理システムとしてだけではなく、グループ共通のプラットフォームとしての役割を持たせたいと考えています。そして最終的には、グループ全体の見える化・グループ統合の採算管理が行えるシステムとして活用したいと考えてます。
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