全社員が経営に関わる「全員経営」の共創

株式会社NTMC

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経営者向けコラム017

2023年 2月6日(月)

前回のコラムの中で約束した通り、今回は「採算表がリーダーを育てる」と題して、採算表の魅力や活用方法について説明します。

管理会計の有効活用を図るための採算表

どこの会社でも損益計算書を作っているはずです。しかし、会社全体の損益計算書では、社内の部門別の経営状況までは見えません。そこで、どのような形の損益計算書にするのかいろいろと工夫をされている企業が多くあります。

例えば、事業部別に損益計算書を作っている会社があります。しかし、それでは各組織の社員の活動結果を見ることはできません。財務情報(諸表)の範囲を超えておらず、単にそれを事業本部や事業部別に分けたにすぎないからです。社内には多くの組織があり社員がいますが、それらの活動の見える化には至らないのです。

財務情報(諸表)では経営情報が足らないため、新たな情報を作る必要があります。それを実現するためには管理会計の取り組みが求められます。仕組みとルールをしっかりと考え、さらに全社員に公開して納得してもらうことはもちろんですが、日常業務の中で管理会計を活用することができるよう、真剣に検討して取り組むことをお勧めします。

このような管理会計の有効活用を図ることで、これまで見えなかった経営情報が作られます。私たちNTMCでは、コンサルティング業務の一環として小集団ごとの部門別採算表の作成と活用の支援を行っています。この採算表は、組織の活性化と幹部リーダーの育成に大きく貢献し、強い会社作りに役立つのです。

京セラの故稲盛和夫さんは、採算表を基にした経営で、零細企業を一代で世界的な大企業に育てられました。小集団部門別の採算表を活用することの威力は計り知れません。このように非財務情報を見える化することは大きな効果をもたらします。それは単なる組織の見える化だけではありません。上手く活用すれば、幹部はもとより、チームリーダーの育成にも大きな効果を上げることになります。 

採算表を活用する

採算表の活用についてはさまざまな方法が可能です。代表的なのは全社の経営会議や各部門会議での活用です。会議の場において、採算表を活用しながら各部門のリーダーがそれぞれリーダーシップを発揮して成果を競う形に持っていきます。これが会社業績の向上につながるのです。

また、会議におけるリーダーの発表は、素晴らしい成果を達成したかを報告するための場です。「毎月一回、会議で発表するチャンスの場がある」と前向きに考えてもらうことがポイントとなります。

中小企業に限らず、大企業でも同じですが、多くの企業の会議では「どうして、目標値を達成できないのか」「一体、何をやっているのか」などと社長や部門長から叱責される場になりがちです。一方、全員経営における経営会議や各部門会議は、業績の悪い部門であっても、どのように素晴らしい成果を出すチームへと変化させていくのかを発表するための場となります。

経営者の役割は、このような機会を利用しながら、さらに業績を伸ばしていくために、夢と希望にあふれた話ができるようにすることです。

他にも活用方法はさまざま

部門別の採算表では、部門ごとの受注、生産、売上、社外への発注、また部門別の利益を捉えることができます。また、一人時付加価値と呼ばれる数値が算出されます。さらに、データベースを見れば、受注残、発注残などの数字をチーム毎に捉えることが可能になります。

その結果、経営会議や各部門会議の場以外にも、さまざまな活用が可能となります。例えば、人事評価の参考資料として活用することができます。チームリーダー、管理職、幹部の人事評価の参考資料として使うこともできます。昇給、昇格、さらには賞与の人事評価で使うことも可能です。

他にもさまざまな活用方法があります。例えば、次の通りです。

  • 年度計画作成のフォーマットとして
  • 中途採用者、新規採用者の教育資料として
  • 新規事業計画の採算計画書の補助として

このように部門別の採算表については、経営会議の場以外にも、人事評価、年度計画、新規事業計画など、実にさまざまな場面において活用することができます。

なお、採算表の作成方法や活用方法についてもっと詳しいことを教えて欲しいという方につきましては、大変お手数ですが、こちらの「お問い合わせフォーム」に必要事項をご記入の上、お問い合わせください。

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下記の語句は、           株式会社NTMCの登録商標です。

「全員経営」「 社内協力対価」          「社内支援対価」「社内サービス対価」        「差引収益」「部門別連結管理会計」 「社内売買」「一人時収入」
「一人時経費」「一人時付加価値」
「全員で稼ぐ部門別採算」      「全員で稼ぐニューチームマネジメント
「らくらく採算表」
「らくらく社内売買」   全14件

✿ 代表略歴・ごあいさつ

略歴
  •  1967年 京都セラミック株式会社(現・京セラ株式会社)入社
  • 1995年 同社代表取締役専務
  • 京セラコミュニケーションシステム株式会社設立 代表取締役社長
  • 2010年 日本航空株式会社 副社長執行役員
  • 2015年 株式会社NTMC代表取締役社長 

社長の森田には、特に「稲盛経営」と「JAL再建」のテーマに関する講演依頼が相次いでいます。

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